会社紹介
店長からのメッセージ
なぜ、ヨシオカ園芸はネット通販を始めたのか?
ネット通販を開始する以前はヨシオカ園芸は99.9%全国の卸し売り市場に出荷していました。
私が就農して3年間、ベゴニアの生産に携わる中で、毎日生産の技術習得が常に頭にありました。
とにかく良い品を市場に出荷するんだ!ということに意気込んでおりました。ハウス設備も手潅水からC鋼ベンチという潅水設備など、栽培設備も変更していきました。
自分で言うのも手前味噌ではありますが、関東東海の品評会などに出展し、賞をいただけるようにもなりました。
少しづつ栽培技術が安定した頃に、お歳暮のシーズン出来事が起こりました。
ある東京の一流の花屋さんに出荷したベゴニアが、末端のお客様に届いた時に、ボロボロになって、花が黒くなっていると、花屋さんから私の元へクレームの電話が入ったのです。
お客さまは相当なご立腹で、その花屋さんが、お詫びをしに行ったそうです。
その時、電話で花屋さんには「後はうちがやるからいいですよ。」と言われ、残りの20鉢以上あった注文は全てキャンセルとなりました。
何もできない自分。
花屋さん、運送会社さん、ヨシオカ園芸どこに原因があるのかはわかりません。
わかっていることは目の前のお客さまをがっかりさせてしまったこと。
私は悔しい気持ちありましたが、自分では何もできない無力感、当事者から外れた疎外感を感じました。
「自分は誰のためにベゴニアを作っているのだろうか?」と自問するようになりました。
しばらく鬱鬱とした日々、気持ちが晴れぬ日が続いておりました。
また出来事がおこりました。
楽天で花を販売している花屋さんが、私のベゴニアを販売したいと視察にこられたのです。
その時にその花屋さんがボソッと「このくらいの数なら全部ネットで売れるな。」とつぶやいたのです。
内心、本当なのだろうか?と疑問を持ちました。
私は周りの花生産者や父親から「ネットは危険だ」「やっても売れない」「みんな手間でやめてしまった」とさんざん聞かされていました。
神様が教えてくれたのは「自分で育てたベゴニアは自分で責任を持って販売しなさい」というメッセージだったのかもしれません。
せっかちな私はすぐに中小機構さんのネットショップセミナーに参加して直接、講師の方からお話しを聞いて覚悟を決めました。
講師の先生がおっしゃるには、ネットショップはただ商品を物販するのではなく、お客さまと信頼とコミニケーションを重ねながら、ネットショップブランディングして最終的には文化を創る
これが目的であると聞いた時、電撃が走りました。私の中でやりたかったことはこれだ!
気持ちの鬱鬱が一気に晴れた瞬間でした。
お客さまの喜びに直接貢献するんだ!お客さまを喜ばせるんだ!という気持ちが芽生えたのです。
それは今までの私には考えられない視点だったのです。
自分の育てたベゴニアを責任を持って、お客さまに提供して、サービスを加え、お互い納得のいく価格で販売する。
そんな当たり前の商いを「やろう!」と決めたことが、ネット通販を始めた私の原点です。
その時、ベゴニアライフがベゴニア鉢花専門ブランドとして産声をあげました。